交流戦に挑む岡田彰布監督

首位で交流戦へ

 今季から阪神で二度目の指揮を執る岡田彰布監督。開幕ダッシュに成功し、5月13日にDeNAに勝ち、監督通算600勝を達成すると同時に首位に同率で並ぶ。翌日には単独首位に浮上。セ・リーグ首位で交流戦に挑む。

得意とする交流戦

 交流戦は岡田第一次政権の2年目(2005年)に始まり、阪神は2年連続で3位。08年にはソフトバンクと勝率第1位で並んだが、2チーム以上が勝率で並んだ場合、前年の交流戦の順位で最終順位が決定する規定により優勝を逃した。オリックス監督時代は3年連続でBクラスに沈んだが、交流戦は監督就任1年目(10年)に優勝、翌年は2位。「1リーグの方がファンも盛り上がるのでは……」(岡田監督)。1年目の交流戦終了後にそんなコメントを残したが、交流戦は得意とするところだ。

古巣相手に好成績

 岡田監督は現役時代、阪神に14年、オリックスに2年在籍した。阪神監督時代の交流戦でのオリックス戦の戦績は13勝6敗1分け(勝率6割8分4厘)、オリックス監督時代の同戦での阪神戦の戦績は8勝4敗(勝率6割6分7厘)。古巣相手の対戦で闘争心に火がつき、采配も冴えるのか好成績を残している。

まったくの互角

 今季の対戦は6月13~15日に甲子園で行われる。昨季までの交流戦での両チームの通算対戦成績は31勝31敗3分けと互角である。甲子園での対戦に限ると、15勝13敗2分けとやや阪神に分がある。「オリックスは阪神が相手だと頑張る」という虎党の嘆きを聞いたことがある。交流戦が始まってから21年に四半世紀ぶりにリーグ制覇をするまで、オリックスは久しく低迷期にあったが、関西の球団同士というライバル意識のなせる業か阪神戦では互角の勝負を演じていた。

球団初の交流戦Vへ

 昨季の交流戦は阪神が意地を見せ、オリックス戦で初めて全勝した。今年の大阪ダービーも白熱しそうだ。阪神は交流戦では昨季まで2年連続2位。頂点まであと一歩だ。岡田監督が球団初の交流戦優勝を目指し、昨季日本一の古巣相手にどのような采配を振るうか注目だ。

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